永住申請の流れ｜相談から結果通知までの手順と実務ポイント

はじめに

永住申請は手続き自体の負担だけでなく、提出する証拠の質が審査結果に直結する重要な手続です。順序を誤ると余分な手間や再取得が発生するため、段取りを押さえて効率よく準備することが大切です。

申請の主な流れ

1. 管轄の入国管理局へ事前相談




2. 必要書類の収集（各種証明書・出入国記録など）




3. 申請書・理由書・添付書類の作成




4. 管轄入国管理局へ申請提出（窓口）




5. 審査期間（入管から追加資料要請がある場合は対応）




6. 結果通知（許可はハガキ、不許可は簡易書留）

管轄入国管理局への相談

まず管轄の永住審査窓口で現状（在留資格、来日歴、犯罪歴、家族構成等）を説明し、受理に必要な最低限の書類を確認します。窓口は混雑するため時間に余裕を持って訪問してください。

メモ：入管で教えてくれるのは受理基準の最低限です。審査で有利になる追加書類は自分で判断して集める必要があります。

必要書類の収集

市区町村、税務署、年金機関、雇用先などから取得する公的書類は、原則として入管に提出する時点から3か月以内の最新のものが必要です。海外証明は日本語訳を添付してください。

• 住民票、課税証明、源泉徴収票・確定申告書




• 在職証明書・給与明細、事業関連資料（自営業者）




• 出入国の記録（入管で取得）




• 納付済証明・完済証明（未納があった場合）




• 身元保証書・理由書など

申請書・理由書の作成と提出

申請書は入管所定様式、理由書は自由形式です。理由書では「なぜ永住が必要か」「日本での生活基盤」「将来の安定性」「公的負担にならない点」を具体的事実と証拠で示します。誤字脱字や矛盾がないように注意してください。
申請は平日、管轄の永住審査窓口で行います。書類に重大な欠落があると受理されない場合があります。

審査期間と追加資料対応

標準的な目安は4か月程度ですが、実務的には6か月〜1年かかることもあります。審査中に入管から追加資料の提出依頼が来ると、その分期間が延びます。求められたら期限内に速やかに提出してください。

申請中に転職や長期出国など申請内容が変わると追加資料が必要になり、審査が慎重化します。

結果の通知とその後

許可された場合はハガキで通知が届き、案内に従って指定期日に入管へ出向き在留カードの更新手続きを行います。不許可の場合は簡易書留で不許可通知書が届きます。不許可理由は簡潔にしか書かれていないため、入管で詳細を聞き取り再申請の可否・改善点を確認してください。

重要ポイントとチェックリスト

専門家に依頼する場合の流れ

1. 問い合わせ・初回相談（現状整理）




2. 着手・契約（着手金の支払い等）




3. 書類収集支援・代理取得（契約範囲による）




4. 申請書・理由書の作成・最終チェック




5. 入管への申請代行と審査中対応（追加資料の提出等）




6. 結果通知後のフォロー（在留カード受取等）

ひとこと：事情が複雑、出国歴に不安、税・保険の履歴に問題がある、もしくは初回で確実に進めたい場合は専門家に相談すると効率的です。