在留資格変更許可申請書の書き方|配偶者ビザへの変更手続き




在留資格変更許可申請書の書き方




はじめに


配偶者ビザから在留資格の変更を申請する際、出入国在留管理庁に提出する「在留資格変更許可申請書」は全部で3枚で構成されています。この記事では、各ページごとの記入のポイントや記載例、注意すべき点を詳しく解説します。正確かつ丁寧な記入が審査に大きく影響するため、以下の内容を参考に適切に作成してください。



【1枚目】基本情報と証明写真


1枚目には、証明写真および申請者の基本情報を記入します。証明写真は、申請前3か月以内に正面から撮影されたもの(帽子・背景なし)で、写真の裏面に氏名を記載のうえ、指定の欄に貼付してください。


記入項目と記載例




  • 1. 国籍・地域: 自身の国籍を記載します。例)中国、韓国、インド、フィリピンなど。


  • 2. 生年月日: 西暦で正確に記載します。(和暦は使用しません)。


  • 3. 氏名: パスポートや在留カードの表記通りに記載。外国籍の場合、漢字とアルファベットの併記が必要です。


  • 4. 性別: 該当する性別に丸印をつけます。


  • 5. 出生地: 都道府県レベルまで記載します。


  • 6. 配偶者の有無: 配偶者がいる場合は「有」に丸印。


  • 7. 職業: 会社員、パート、学生、無職などと記載。


  • 8. 本国における居住地: 自国の住所。


  • 9. 住居地: 日本での住居住所。住民票の記載内容に従います。


  • 電話番号: 自宅電話(固定電話がなければ「なし」)および携帯電話番号(短期滞在の場合は日本人配偶者の番号でも可)。


  • 10. 旅券(パスポート): パスポート番号と有効期限を記載。


  • 11. 現に有する在留資格等: 在留カードの「在留資格」、「在留期間」、「満了日」を正確に記入。


  • 12. 在留カード番号: 該当する場合は記入。保有していなければ「なし」と記入。


  • 13. 希望する在留資格: 「日本人の配偶者等」と記載し、希望する在留期間を最長5年(ただし実際は通常1年または3年)と記載。


  • 14. 変更の理由: 例:「日本人の○○○○と結婚し、日本で婚姻生活を営むため」など、別紙に詳細記載がある場合は簡潔に記述。


  • 15. 犯罪歴の有無: 該当がなければ「無」に丸印。


  • 16. 在日親族および同居者: 該当する場合、家族情報を記入。



【2枚目】婚姻届、勤務先等の記載


2枚目では、婚姻届の提出状況や申請者の勤務先、生活費の支弁方法について記載します。ここでは、申請書に記入すべき基本的な婚姻・勤務情報と、送金等の経済的支援の有無について詳細に記入します。


記入のポイント




  • 17. 身分又は地位: 「日本人の配偶者」にチェックを入れます。


  • 18. 婚姻届および届出先:

    • (1)日本の市町村役場の名称と届出年月日を記載。

    • (2)外国人配偶者の国への届出先(大使館等)とその届出年月日を記載。



  • 19. 申請人の勤務先等: 外国人配偶者が就労している場合、実際に通勤している支店や事業所の住所、年収(課税証明書を基に)を記載。


  • 20. 滞在費支弁方法:

    • (1)支弁方法と月平均支弁額:通常は「身元保証人(日本人配偶者)」にチェックし、15~25万円程度を記載。外国人配偶者が自ら支弁可能であれば、その旨も記載。

    • (2)海外からの送金等があれば、該当欄に記載(なければ空欄)。

    • (3)その他、経済支弁者がいる場合はその情報も記載(通常は空欄で問題ありません)。




【3枚目】扶養者・保証人情報


3枚目では、扶養者および在日身元保証人・連絡先の情報を記入します。特に、日本人配偶者が扶養者として記載される場合、その情報は正確かつ詳細でなければなりません。


記入項目




  • 21. 扶養者:

    • 扶養者の氏名(日本人配偶者の情報)、西暦での生年月日、国籍は「日本」と記載。

    • 該当する場合は、夫または妻のどちらかにチェックを入れ、勤務先や住居先、電話番号、そして年収(課税証明書を基に)が必要。



  • 22. 在日身元保証人または連絡先: 日本人配偶者の情報を再度正確に記載します。同一情報でも空欄にせず、必ず記載するようにしましょう。


  • 23. 代理人(法定代理人による申請の場合): 通常は該当しないため空欄で構いません。


最後に、申請人(外国人配偶者)は署名欄に自署し、署名済みの申請書を提出してください。なお、取次者欄は行政書士や弁護士が代理で手続きを行う場合のみ記入するので、通常は空欄で問題ありません。



まとめ


在留資格変更許可申請書は、全3枚にわたる重要な書類です。1枚目で証明写真および基本情報、2枚目で婚姻届や勤務先、そして3枚目で扶養者・保証人情報を正確に記入することが、審査をスムーズに進める鍵となります。各項目において、パスポートや課税証明書などの公式書類に基づいた記載が必要ですので、十分に確認のうえ作成してください。正確な情報と丁寧な記入が、配偶者ビザからの在留資格変更成功への第一歩です。