


個人事業主が永住許可を得るために実務上もっとも重視されるのは「安定した所得」と「公的負担の適正な履行」です。本稿では確定申告の要点、審査で評価される所得の見方、年金・保険・住民税の扱い、必要な証拠書類と注意点を分かりやすく整理します。
個人事業主は毎年確定申告により前年の所得を税務署に申告します。永住申請では確定申告書に記載された所得金額(課税所得)が審査の基準となります。売上だけを示しても評価にならない点に注意してください。
目安
実務では「直近数年で安定して年300万円前後の所得があるか」が評価されるケースが多い。業種・家族構成によって必要水準は変わるため、数値は参考値として捉えてください。
永住申請で重要なのは納付の有無だけでなく「期限内に適正に納めているか」です。普通徴収(個人納付)の場合、うっかり滞納しないよう口座振替等で支払管理をすると安心です。
国民年金および国民健康保険の納付記録は直近2年分程度の提示が求められることが一般的です。遅延があれば、遅延理由の客観的な説明と完納証明が必要になります。
住民税は原則として直近5年分の支払状況が審査に影響します。特に普通徴収の個人事業主は納付期日に注意し、領収書や納付書の控えを保存してください。
| 項目 | 審査で見るポイント |
|---|---|
| 確定申告 | 毎年期限内に申告しているか;過少申告や未申告は大きなマイナス |
| 年金・保険料 | 直近の納付実績;期限内の支払いが望ましい |
| 住民税 | 直近数年の納付実績;滞納があると審査が厳しくなる |
※書類はオリジナルまたは公的機関が発行する証明書を優先してください。紛失時は理由書を添えて事情説明を用意しますが、再発行できる証拠があると評価は高まります。
確定申告や納税の未履行は申請不可に直結することがある。回避策は早めの修正申告と納付、税務署への相談で記録を残すことです。
変動理由を説明できる資料(設備投資、病気、季節的要因など)を揃える。複数年の平均値や将来見通しを示すことで審査官の理解を得やすくなります。
領収書や通帳コピー、納付証明書の保存が不可欠。再発行が可能なものは早めに手配しておきましょう。
実務アドバイス
永住申請を検討する段階で税理士や行政書士と事前相談を行い、書類不備や過去の処理の問題点を整理しておくと申請の成功率が上がります。
個人事業主が永住を目指す際は「毎年の確定申告」「継続的な所得」「年金・保険・住民税の適正納付」が鍵となります。売上ではなく確定申告で示される所得金額で審査される点に注意し、必要書類を漏れなく保存してください。申請の前に専門家と書類チェックを行うことを強くおすすめします。
当事務所の支援内容
永住申請に伴う書類整理、確定申告のチェック、納税証明の取得支援、申請書類の作成・提出代行などを承ります。具体的な状況を整理して最適な手続きを一緒に進めます。
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