配偶者ビザ自己申請ガイド~メリット・デメリット&手順解説~




配偶者ビザ自己申請ガイド


外国籍の配偶者を日本に呼び寄せるためには、日本在住の配偶者が申請を行い、配偶者ビザを取得する必要があります。本記事では、配偶者ビザの申請が自分で行いやすい人の特徴、自己申請するメリット・デメリット、そして具体的な申請手順について詳しく解説します。





配偶者ビザの申請に向いている人は?


自身で配偶者ビザの申請を行う場合、次のような方に向いています:



  • 平日の昼間に、入管窓口へ足を運ぶ時間が確保できる

  • 書類作成や整理が得意で、正確な記入に自信がある

  • 必要情報や関連法令を自力で調査できる


反対に、行政手続きや確定申告、その他の公的な申請業務に苦手意識がある方、また仕事が忙しく何度も窓口に出向く余裕がない場合は、行政書士等に依頼することを検討したほうが安心です。




配偶者ビザを自分で申請するメリット




  1. 申請費用を抑えられる: 自己申請の場合、行政書士への依頼料が発生しないため、経済的なコストを抑えられます。


  2. 達成感が得られる: 夫婦で婚姻手続きを行ったのと同様に、自らビザ取得に向けて努力し、成功したという実感は大きな自信に繋がります。




配偶者ビザを自分で申請するデメリット




  1. 手続きが煩雑: 初めて申請する場合、書類の記入方法や必要書類の確認など、迷いや不安が出やすくなります。参考情報は豊富ですが、ケースバイケースで内容が変わるため、そのまま写すだけでは不十分な場合があります。


  2. ビザ取得までに時間がかかる: 書類の準備や審査期間が1~3ヶ月と、決して短くはありません。さらに、追加書類の提出を求められると、予想以上に時間がかかる可能性もあります。


  3. 不許可リスク: 書類の不備や誤記があると、結果に大きな影響を与え、再申請が必要になる場合があります。内容の正確性と一貫性を十分に確認する必要があります。




配偶者ビザを自分で申請する手順


配偶者ビザ申請の手順は、配偶者が海外に住んでいるか、日本に住んでいるかで異なります。以下、各ケース別の手順をご確認ください。



海外に住んでいる配偶者の場合



  1. STEP1:婚姻届を提出する
    各国で正式な婚姻手続きを完了します。婚約状態ではビザは取得できません。

  2. STEP2:必要なビザを確認する
    日本人と海外在住の外国籍の夫婦の場合、通常「日本人の配偶者等」のビザが必要です。

  3. STEP3:必要書類の確認
    出入国在留管理庁の公式サイトや各種ガイドラインで必要書類を確認します。

  4. STEP4:必要書類の準備
    日本側と外国側双方の必要書類(婚姻証明、身分証明、収入証明など)を確実に揃えます。

  5. STEP5:申請書類の作成
    公式サイトから申請書をダウンロードし、誤りがないように記入します。

  6. STEP6:日本で申請を行う
    管轄の出入国在留管理局にて、開庁時間内に申請を提出します。余裕をもって訪問することが重要です。

  7. STEP7:在留資格認定証明書を受け取る
    審査が進むと、郵送で認定証明書が送られてきます(返信用封筒も事前に提出)。

  8. STEP8:海外の配偶者が大使館で査証申請
    認定証明書を受領後、該当する日本大使館でビザ発給の手続きを進めます。

  9. STEP9:ビザ発給
    査証がパスポートに貼付され、正式なビザが発給されます。

  10. STEP10:渡日し在留カードの受領
    日本に入国後、空港で入国審査を受け、在留カードを受け取ります。



日本に住んでいる配偶者の場合



  1. STEP1:婚姻届を提出する
    国内で正式な婚姻手続きを行い、必要書類を取得します。

  2. STEP2:必要なビザの確認
    日本人の配偶者等の資格への変更申請が可能か確認します。

  3. STEP3:必要書類の確認
    出入国在留管理庁の公式サイトを参考に、必要書類を詳細にチェックします。

  4. STEP4:必要書類の準備
    漏れなく、全ての書類(婚姻証明、収入証明、住居証明など)を準備します。

  5. STEP5:申請書類の作成
    公式サイトからダウンロードした申請書を、指示通りに正確に記入します。

  6. STEP6:出入国在留管理局で申請
    管轄の窓口に出向き、開庁時間内に申請手続きを行います。書類の不備がないか、再確認しましょう。




まとめ


配偶者ビザの申請は、外国籍の配偶者を日本に呼び寄せ、日本で共に生活するための重要な手続きです。自分で申請する場合は、費用を抑え、達成感を得られる一方、手続きの煩雑さや不許可リスクも伴います。ご自身の状況に合わせ、必要書類の整合性や正確性を十分確認しながら進めることが大切です。

もし手続きに不安がある場合は、行政書士等の専門家への相談も検討しましょう。正確な申請準備が、スムーズなビザ取得への第一歩となります。