経営管理ビザは事業計画書が最重要【書き方】
はじめに
経営管理ビザの審査で最も重視される書類は事業計画書です。安定性や継続性が乏しいと判断されれば、不許可になるリスクがあります。
金融機関向けの緻密な計画まで求められませんが、審査官に「本当に継続できそうだ」と納得してもらえる構成と根拠を盛り込みましょう。
まず始めに:事業の中身を固める
「貿易業務をします」とだけ書いても審査で突っ込まれます。何を、誰に、どう売るのかを具体化し、ビジネスモデルを明確にしてから計画書の作成に取り掛かります。
例:「日本ブランド化粧品を中国の実店舗・ECで販売する」「月商○○円を見込む」など、細部まで仮説を立てることが大切です。
1 事業の概要(全体像)
まず最初にビジネスの全体像を端的に示します。どのような業種・業態かを一目で理解できるように記載しましょう。
- 事業形態:輸出入・卸売業、サービス提供、店舗運営など
- 主な業務内容:仕入れ→保管→国内外への販売フロー
- 提供価値:安全性・高品質・ブランド性など
2 起業の動機と市場規模
なぜこの事業を始めるのか、市場環境や成長性を交えて説明します。
記載例:日本製化粧品は中国で品質信頼が高く、2020年まで輸入額は前年比▲%成長、○○億ドル市場。コロナ禍でもスキンケア需要は減少せず、今が参入の好機と判断しました。
3 ターゲット顧客と自社の強み
誰に売るのか、その顧客の課題とニーズ、そして御社だけが提供できる強みを示します。
- 顧客層:20~40代都市部在住の女性、中国系コミュニティ
- 顧客ニーズ:本物の「メイドインジャパン」化粧品への信頼、安全志向
- 自社強み:日中語対応の営業ネットワーク、現地販売ルートの確保
4 主な商品と販売方法
具体的に何を仕入れ、どのルートで、どの価格帯で売るのかを明示します。写真や見積書、契約書など添付できる証拠を揃えましょう。
商品 | 仕入先 | 保管場所 | 販売先 | 販売方法 | 単価帯 |
---|---|---|---|---|---|
資生堂スキンケアシリーズ | 株式会社○○(契約書添付) | 埼玉県○○市倉庫(契約書添付) | 中国現地卸・EC | 法人へ直送、個人へタオバオ出品 | 1万~3.5万円 |
5 これまでの進捗状況
申請前にどこまで準備が進んでいるかを示すことで、事業の実現可能性と本気度をアピールします。
- 仕入先2社と取引基本契約書を締結
- 販売先3社と取引見込み契約
- 倉庫・事務所の賃貸契約締結済み
6 マーケティング戦略
顧客獲得手段をプッシュ(紹介営業)/プル(WEB広告・SNS)に分けて具体的に計画します。
- プッシュ:在日中国人コミュニティでの紹介営業→初期3社契約見込み
- プル:タオバオ・アマゾン・楽天の広告運用+自社SNS(WeChat)運営
7 収支計算書
売上・仕入・諸経費を年度ごとに試算し、根拠を添えて提示します。ネット検索で出るフォーマットで構いません。
- 売上見込み:1年目○○万円、2年目○○万円、3年目○○万円
- 仕入原価・販売管理費・人件費等を月額ベースで算出
- 損益計画:3年内に黒字、継続性を担保できる構成
まとめ
事業計画書は「何を誰に、どう売り、どれだけ稼ぐか」を論理的かつ具体的に示す書類です。
十分な根拠と証拠を添え、「日本で長期に事業を継続できる」ことを審査官に納得させる内容を練り込んでください。